2013年11月01日

つぶやき#116 介護・福祉職の賃金

 非常勤で臨床の仕事をさせていただいている身障施設での出来事である。
 ある支援員さんが退職の挨拶に来てくれた。彼は、入所者の装具や車いすの管理や手続きに率先して力を発揮し、理学療法士としては本当に助けられた有能な支援員だったので、名残惜しい気持ちになると同時に、彼の前途に幸あれと応援する気持ちに満たされたものであった。
 しかしその彼も次の仕事は介護・福祉職ではないとのこと。せっかく培ったノウハウもそうだが、彼のような能力のある人材がその力を発揮する場が与えられない、さらにその結果、力を埋もれさせてしまうと言うのは何とも勿体ない歯がゆい気持ちでいっぱいである。
 この世界は、予想以上に賃金が安い。理学療法士はおろか、介護福祉士やこの彼のような支援員(保育士)は特にそうである。この身障施設のように、夜勤があれば多少はましかもしれないが、それにしても、今回の彼のように、結婚して子供が生まれ、共働きをしなければ子供の教育費すら稼げない、そしてその結果、他の職業へ人材が流出していくのでは何ともやりきれない気持ちになる。
 日本の未来は少子高齢化とともにあり、まだまだ2025年くらいまでは高齢者が増える。その時にそのお世話をする人材が育たない、育てられないというのはどうなのだろう。賃金の多寡で職業の貴賤が決まるわけではないが、この国の未来を託す職業が、賃金の些少で選ばれない事実があるとすれば、国は政策の舵取りが間違っているという謗りは免れないだろう。今は過渡期ということでこれから変わっていくことを信じたいが、さて・・・。
posted by pt_onuki at 06:02| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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