2014年03月01日

介護殺人

 物騒なテーマであるが、避けては通れないテーマである。
 朝日新聞デジタルによると、厚生労働省調べで介護者による殺人や心中、介護放棄などにより高齢者が死亡した件数はここ数年、年間20-30件ほど起きていると言うことである。2012年度は家族や親族による殺人が10人、介護放棄が10人、虐待致死4人、心中1人、その他2人の計27人が亡くなっているとのことである。加害者は息子が40.7%、次いで娘25.9%、夫22.2%となっている。月に約2件の割合で事件が起こっているわけだが、これに対し言えることは、殺人「未遂」に終わった事件、事件にならないような重大なトラブルや火種はそれこそ無数にあるだろうということである。介護者が一歩間違えば、対象者を殺して、という気持ちになる場面はそれこそ日常的にいくらでもあることに我々は気づかなければならない。それほど介護は重労働で過酷であり、また閉鎖的な世界は介護者を追い詰める。老老介護が珍しくなくなった今、高齢な介護者の口から「殺人を考えた」のひと言を聞くこと自体が珍しくなくなりつつある。いろいろな意味で世の中が生きづらくなってきており、介護者の心理的な健康も侵されてきているのである。理学療法士がそのことに気づき、そういう対象者に思いとどまるきっかけになるような支えをしてあげられればと思う。
posted by pt_onuki at 06:56| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 地域理学療法学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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