2014年11月01日

つぶやき#126 snsの功罪

 二年続けて学会・全国研修会に参加して思ったことがある。
 今は、情報化社会の時代、学会に参加することの意義の一つに新しい人脈作りがある。今なら、TwitterやFacebookの知り合いも多く、そのような顔の見えない人間関係をリアルで強いものにしようと学会時に会って飲み会(off会とも言う)などを開くことが増えた。web上などでよく知っている高名な先生も実際に会ってみると気さくで親しみやすい先生だったりするものである。
 考えてみれば、私も臨床にいたときからはじめたHomePageに始まり、ブログ、Twitter、そしてFacebookとsnsも多岐にわたっている。いずれも疎かにせず、20年近くずっと続けているが故に言えることであるが(まあマンネリとも言うのであるが)、本当に顔は知らない、しかし人物はよく知っているという人が増えたものである。そしてそういう方々との発展したリアルなつきあいから、研究であるとか教育であるとか、新しい気づきや示唆、そしてチャンスをいただいている。この関係がなかったら今の自分はこんなにも成長してここにはいなかったのではないかと思えるほどである。
 昔は、このようなsnsがなかった頃は、どうしていたのだろう。研究者の交流としては、やはり学会でのリアルな出会いがあったにせよ、手紙や電話での交流が中心であったろう。それがメールの時代となり、そしてsnsとなり、交流を意識せずとも自然に親しくなり、また熱い議論に発展する場や機会は格段に増え、研究者の交流は加速度的にその密度が増してきている。素晴らしいことではないだろうか。
 一方、では学内での人間関係や身近な人たちとの交流はどうだろう。snsを通じて外へ向く意識が高まってそれを活用しての成功に比べ、時間的にもキャパシティとしても、余裕がなくなってきているように思う。そのことの表れとして、教育にしろ、学生への指導にしろ、関係性が昔に比べ薄まっているように感じるのである。査読をしていて思う表現力の低下や乱れ、また個人的に今年一番の衝撃であった理化学研究所の事件やねつ造・剽窃の問題などが端的にそれを表しているように感じるのである。
 このようなsnsの功罪はあるにせよ、もはや元には戻れないくらい日常に深く根付いていることも事実(特に私個人としてはね)である。それぞれの長所短所を上手く使い分けて、さらにこれらを発展的に活かしていきたいと思うこの頃である。
posted by pt_onuki at 05:45| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/408106594
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック