2015年09月01日

つぶやき#134 ハンバーガーチェーンと医療業界と

 あるsnsのニュースソースに某ハンバーガーチェーンの凋落のシナリオ分析の記事が載っていた。この会社はもともと米国発のハンバーガーチェーンだったが、米国流のやり方に異議を唱えた初代創業者が一代で外食産業トップにまで上り詰めたその手腕は語り草になっている。しかし時は流れそのやり方が時代に合わなくなったその会社は社長が交代する。こだわりを捨てた二代目の社長は米国流のやり方に戻し、作り置きをやめて24時間営業をはじめたがこれが功を奏して業績は回復した。
 しかしここからが問題である。一時はV字回復したかに見えたこの会社だが、じわじわと基礎体力を失い、顧客満足度が下降していく。その内容は「トイレが汚い」「笑顔がない」などであった。これはかつての日本式のやり方を徹底していた頃と比べると信じられない変化である。そしてその真相は、合理化・効率化を図り客単価を下げたことがかえって従業員に過大な負担を強いる結果となり、現場は疲弊し上記の問題点へとつながっていったのである。
 これ、何かと似ていないだろうか? そう、我が国の医療や介護の世界と非常によく似ていることに私は愕然とする。そもそも、日本の医療技術は世界でも屈指のレベルなのにその価格は非常に安く設定されている。それでいて合理化・効率化で医療事故は繰り返され現場は疲弊しきっている。患者中心の医療と言ってはいるものの、「患者様」と客扱いしている割には本当のホスピタリティを発揮できておらず、形だけのおもてなしに終始する。この流れはこの国の医療制度の流れと瓜二つではないか。
 しかしこの論評には続きがある。他国の食文化を我が国に合った形でアレンジし根付かせたその創業者のDNAはまだこの会社に生きており、少しずつこの袋小路から抜け出す努力はなされていることを強調している。我々の業界も若く新しい力にみなぎっている。同じように制度の波に飲み込まれず、この激動の時代を乗り切っていくことを信じている。
posted by pt_onuki at 05:52| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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