2016年06月01日

つぶやき#143 PBLについて

 PBLという授業のやり方がある。Problem Based Learningの略で前世紀にカナダで始められた授業形態であり、問題解決型学習のことである。今年度から新しく始めた私の演習型の授業でこれを取り入れたのだが、今回はこれについて述べてみたい。
 教員はまず学生に症例についての課題を出す。その上でその患者を担当した場合に必要な評価を考え答えを提出させる。その後、実際の症例の評価の情報を提示し、学生は授業外の時間に調査・学習をしてこの患者の問題点・ゴール設定・治療プログラム・統合と解釈をレポートにして提出する。そしてその後、学生をグループ分けしてディスカッションさせる。さらに別な日に各グループで発表させる。
 評価の情報提示をその場でさせることで各自が他人の力を借りずに自ら取り組ませる工夫であり、また後半部分は個別に差の大きい症例のゴールなどの考えを共有させ、学びの不足しがちな学生に気づきを与えることが大きなねらいである。このやり方で1週間を1クールとして3週かけて3つの疾患の症例をケーススタディするわけである。
 今回行ってみてまず思ったのは、学生は予想以上にしっかり疾患と向き合ってくれたと言うこと。やはり疾患をきちんとイメージすることで目標が見えてくることが興味を喚起するきっかけとなっているのであろうか。同時にレポート作成に関してはやはりまだまだ症例の評価結果のつながりが見えていない、機能障害一辺倒で活動やまして参加を見ていないという学生が最初は多かった。しかし3回目ともなってくると徐々にその辺りにも思考が及ぶ様になってくるのが見て取れる学生も増えたのは嬉しいことであった。やはりこのやり方の場合は多くの症例に触れることが大事なのであろう。何事も経験が大切なのは言わずもがなというものである。まだまだ手探りで課題も多いやり方の授業だが、次年度以降も今回の反省を活かしてさらに洗練させたいところである。
 そしてこの後学生は8週間の臨床実習に旅立つわけである。今回のPBLを活かしてしっかりと学びを経験して欲しいものである。
posted by pt_onuki at 03:32| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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