2008年01月14日

遅発性筋痛について

 若い時と比べ、歳を取ると運動後の筋肉痛が遅れて(3.4日後がピーク?)やってくる。なんとも悲しい話だが、今回はこれの機序についてである。
 そもそも筋肉痛とはなんであろうか。よく「乳酸がたまるから」などといわれるが、実のところ乳酸は直接的に発痛作用を持ってはいない。アデノシンのような化学物質が発痛に働くといわれている。また、ここでいう「数日後に現れる筋肉痛」は遠心性収縮などで筋肉にダメージを与えた後、すなわち筋肉線維が損傷され、CPK(筋肉組織からの逸脱酵素)が3.4日後にピークに達するといわれている(Bymes et al 1985)が、おそらくこの筋線維が傷害された後に起こる炎症反応が遅発性筋痛だと考えられる。歳を取ると、この反応が鈍くなることにより、筋肉痛が遅れて発生するのである。
 また、加齢により、体内の筋線維の種類が変化するのでこれによる影響も関係していると考えられる。
posted by pt_onuki at 08:02| 千葉 | Comment(2) | TrackBack(1) | 運動療法学(運動器系) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 この遅発性筋痛を早期に除去できるか試してみました。
 遅発性筋痛に対し温めて局所循環を向上させ、発痛物質の速やかな除去を期待したのですが、痛みにおける被験者の主観は期待できるものではなく、温めることによって余計に痛くなったと言っていました。筋痛が発生してから消退するまでの期間も大差ないようでした。やっぱりかっという気もしたのですが・・・
 発痛物質の早期除去は期待できないのでしょうかね?冷却やストレッチの方が良いのかも。
Posted by noman at 2008年01月17日 01:12
そうですね。
まあ、乳酸そのものが発痛しているわけではないので、なかなか温熱による直接的な効果は難しいかもしれませんね。
しかし、温熱療法やマッサージ、ストレッチングなどは筋肉そのものの新陳代謝を促進する可能性が高いわけですから、理論的にはこちらの方がいいように思いますね。
ただ、この場合の感じ方にはかなり個人差があるように思います。
そのあたりがネックになっているのではないでしょうか。
Posted by おぬき at 2008年01月17日 03:46
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遅発性筋痛
Excerpt: お正月からの暴飲暴食がたたって体重が2.5s増加しました。 昨年から『割腹直筋計画』なるものを企てており、一昨日少し強い筋肉トレーニングを行いました。 本日になって筋肉痛が出現です。笑うと痛い(悲) ..
Weblog: 湯元郷治療院日記
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